ひどい肩こりを改善する食べ物・飲み物とは?血流を良くする食品でつらさを解消!
肩こりがひどい時におすすめされる食べ物や飲み物について、詳しく知ることができればうれしいと思いませんか? 血流を良くできれば改善につながるので、おすすめのものを一挙に紹介します。併せて試しておきたい肩こり対策と一緒に、ぜひ取り入れてみてください。
食べ物からの栄養不足が肩こりの原因に?
肩こりの原因は、血流や疲れによるものが多いですが、食べ物が影響している可能性があります(*1)。特定の栄養が不足していることが、肩こりにつながるといわれているためです。
食べ物が原因である場合、マッサージだけでは肩こりの解消は難しくなります。そんなときは、血流の改善や疲れに良いとされる栄養を含んだ食べ物と飲み物で、対策していきましょう。おすすめのものをまとめて紹介します。
(*1)は、さいとう内科・循環器クリニック「肩こりと高血圧」より参照しました。
肩こり解消のためにとっておきたい栄養素
ビタミンB群
ビタミンB群は、肩こり解消のためにとっておきたい栄養素のひとつといえます。肩こりの原因である、筋肉の疲れや血流の悪さに良い影響を与えるといわれているためです。
たとえば、ビタミンB1はエネルギー代謝を活発にして筋肉の疲労物質を分解しやすくします。また、ビタミンB6・B12・葉酸などは赤血球をつくり出し、全身に行き渡らせるサポートをします(*2)。
ビタミンB群をとることは、肩こりの解消につながるので、豊富な食べ物をチェックしておきましょう。 以下の記事では、ビタミンB群を多く含む食べ物を紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください!
ビタミンC
ビタミンCも、肩こり解消におすすめの栄養素です。ビタミンCには、ストレスへの抵抗を上げたり、筋肉を疲れから守ったりする効果が期待できます(*3)。ストレスが肩こりの原因になることもあるので、食べ物からしっかりとるようにしましょう。
ビタミンE
ビタミンEは、不足すると肩こりになりやすい栄養素だといわれています。血管を広げて血流を良くしたり、肩こりで固くなった筋肉の緊張をほぐしたりするのに必要とされています(*4)。
また、ビタミンEはビタミンCを含む食べ物と一緒にとると、相乗効果が期待できるといわれています。肩こり解消のために併せて摂取しましょう。
マグネシウム
肩こり解消には、マグネシウムを忘れずにとることも大切です。マグネシウムには、筋肉の緊張を和らげる効果が期待できます(*5)。含有量が豊富な食べ物を活用して、肩こりでカチカチになってしまった筋肉をほぐし、血流の改善にもつなげましょう。
(*2)~(*5)は、一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所「栄養素の説明」より参照しました。
クエン酸
疲労物質を分解する効果が期待できるクエン酸も、肩こり解消のためにとっておきたい栄養素のひとつです(*6)。筋肉の疲れを取り払って、肩こりを和らげてくれるでしょう。クエン酸が豊富な食べ物は種類が限られているので、おすすめのものを押さえておきましょう。
また、以下の記事ではクエン酸が多い食べ物を紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
(*6)は、わかさの秘密「クエン酸」より参照しました。
肩こり対策におすすめの食べ物
食べ物①肉
肉はビタミンB群をとるのにおすすめの食べ物です。ビタミンB1をとりたいのであれば豚肉、ビタミンB6・B12・葉酸ならレバーを食べるようにしてください。ビタミンB1は、ネギやニンニクに含まれるアリシンと一緒にとると、体内への吸収が良くなります。
- ビタミンB1:豚肉・赤身肉
- ビタミンB6:レバー(牛・豚)・鶏むね肉
- ビタミンB12:レバー(牛・豚・鶏)・牛肉
- 葉酸:レバー(牛・豚・鶏)
肩こり対策の食べ物一覧(*7)
食べ物②魚
魚も、ビタミンB群をとるのにおすすめの食べ物です。特に、ビタミンB1・B6・B12をとるのに向いています。また、魚の脂からはDHAやEPAといった栄養素もとれます。どちらも血行を促進させる効果が期待でき、肩こりにうれしい栄養素です。
- ビタミンB1:ブリ・鮭・うなぎなど
- ビタミンB6:カツオ・マグロ・サンマなど
- ビタミンB12:サバ・アジ・ホッケなど
肩こり対策の食べ物一覧(*8)
食べ物③乳製品&大豆製品
乳製品や大豆製品からは、マグネシウムが豊富にとれます。乳製品の中では、牛乳やヨーグルト、チーズなどに多いです。大豆製品では、豆腐や納豆といった食べ物に多く含まれています。乳製品にデリケートな人は、大豆製品からマグネシウムをとると良いでしょう。
また、ビタミンB群のひとつである葉酸は、納豆が群を抜いて多くなっています。上手に食事に取り入れて、肩こり対策をしましょう。
- マグネシウム:牛乳・ヨーグルト・チーズ・豆腐・納豆
- 葉酸:納豆
肩こり対策の食べ物一覧(*9)
食べ物④野菜
野菜は、ビタミンEや葉酸をとるのにおすすめの食べ物です。モロヘイヤやブロッコリーのように、ビタミンEや葉酸も多い野菜が肩こり対策に活用できます。肩こり対策におすすめの肉や魚と組み合わせて、食事に取り入れてみましょう。
- ビタミンE:かぼちゃ・モロヘイヤ・枝豆・ほうれん草など
- 葉酸:菜の花・モロヘイヤ・ほうれん草・ブロッコリーなど
肩こり対策の食べ物一覧(*10)
食べ物⑤果物
ビタミンCやクエン酸をメインにとりたいときは、果物を選びましょう。特に、レモンやキウイ、イチゴなど、酸味の強いものがおすすめです。ビタミンCやクエン酸も豊富で、肩こり対策できる食べ物になっています。
また、ナッツ類はビタミンEをとるのに向いていますし、アボカドのようにスーパーフードとも呼べる果物もあります。アボカドは、クエン酸こそ乏しいですが、ビタミンB群・C・E・マグネシウムなどがバランスよくとれる食べ物として有名です。
- ビタミンC:アセロラ・キウイ・イチゴなど
- クエン酸:レモン・グレープフルーツ・オレンジなど
- ビタミンE:アーモンド・ヘーゼルナッツ・ピーナッツなど
- ビタミンB群・C・E・マグネシウム:アボカド
肩こり対策の食べ物一覧(*11)
(*7)~(*11)は、文部科学省「食品成分データベース」より参照しました。
肩こり対策におすすめの飲み物
飲み物①ジンジャーティー
ジンジャーティーは、肩こり対策におすすめの飲み物tといえます。ショウガに含まれる成分には、血流を良くしてからだを温める作用があるためです。
また、寝る前に飲むとリラックス作用も期待できるので、ストレスが原因の肩こりにもおすすめです。肩こり対策として、飲み物も上手に活用していきましょう。
ジンジャーティーは、市販のものもありますが手作りも可能です。紅茶に、スライスまたはすりおろしたショウガを加えるだけでOKなので、ぜひ試してみてください。
飲み物②果実ジュース
ビタミンCたっぷりの飲み物で肩こり対策したいときは、果実ジュースを飲みましょう。ビタミンCが豊富な食べ物で手作りしても良いですし、オレンジジュースのような市販品を活用するのもおすすめです。
また、以下の記事でもビタミンが豊富に含まれている食べ物や飲み物を紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください!
飲み物③アーモンドミルク
アーモンドミルクは、ビタミンEの補給に向いた飲み物です。ビタミンEは、食べ物からとることが多いので飲み物から補給できるのは貴重です。
ちなみに、コップ1杯のアーモンドミルクで1日に必要なビタミンEがまかなえるといわれているので、肩こり改善のために取り入れてみましょう。
飲み物④牛乳スムージー
牛乳ベースのスムージーは、マグネシウムをとるのにおすすめの飲み物です。また、肩こり対策におすすめの食べ物で紹介した野菜や果物を加えることで、他の栄養素もプラスできます。
ミキサーさえあれば簡単に手作りできるので、自分だけのブレンドを見つけてみましょう。コップ1杯分の牛乳に、好みの野菜や果物を加えてミキサーで混ぜるだけでOKです。甘さを付け加えたいときは、はちみつを使ってください。
飲み物⑤梅酒
梅酒は、クエン酸が豊富な飲み物です。クエン酸が豊富な食べ物である梅をお酒に加工することで、さらに含有量がアップされるといわれています。
含有量がアップするのは、クエン酸が水に溶けやすい性質をもつことと、大量の梅を使用することが理由だとされていますよ。 梅干しだと100gあたり3.4gのクエン酸が、梅酒では7~12gほどまでアップします(*12)。
梅酒は、筋肉の疲れをほぐして肩こりを改善したいときに飲んでみてください。そのまま飲んだり炭酸などでアレンジしたりして、たっぷりのクエン酸を補給しましょう。
(*12)は、文部科学省「食品成分データベース」と、「静岡県伊豆市月ヶ瀬梅林産梅とその加工品に含まれる有効成分比較」より参照しました。
食べ物と併せて取り入れたい肩こり対策
肩こり対策は、食べ物を改善する以外にもいろいろな方法があります。毎日の生活の中で気をつけるだけで良いので、ぜひ肩こりに効果のある食べ物と一緒に取り入れてみてください。
正しい姿勢で生活する
食べ物と併せて取り入れたい肩こり対策のひとつは、正しい姿勢で生活することです。立ったり座ったりするときの姿勢が悪いと、首や肩の筋肉により多くの負荷がかかり、肩こりになりやすくなります。なるべく背筋を伸ばして生活することを意識してください。
いきなり姿勢を改善するのが難しい場合は、ストレッチで筋肉をほぐすところから始めてみましょう。参考になる動画もあるので、併せてご覧ください。
- よつん這いの形になり、つま先を立てます。
- 両手を少しずつ前に伸ばし、おでこと胸を床につけるようにします。
- そのままのポーズで3回ほど深呼吸します。
姿勢改善のためのストレッチ
長時間のスマホやパソコンは避ける
肩こりを改善したいのであれば、長時間のスマホやPCも避けるようにしましょう。同じ姿勢が続くことになると、筋肉が固くなって肩こりしやすくなります。また、画面の見すぎで目が疲れることも肩こりの原因なるので気をつけましょう。
スマホやPCを使うときは、合間に目を休める時間を取り入れてみましょう。1~2分ほど目を閉じたり、遠くを見たりして休めてください。
適度な運動をする
適度な運動も、食べ物と併せて取り入れたい肩こり対策になります。運動することそのものが血流を改善してくれますし、ストレス発散にもなります。
肩こり対策のための運動は、ハードなものにする必要はありません。散歩やウォーキングといった軽い運動でOKなので、食べ物と併せて生活の中に取り入れてください。
以下の記事では、家で気軽にできる運動を紹介しています。夜でも安心な筋トレや有酸素運動を解説しているので、ぜひチェックしてみてください!
肩こり対策では食べ物も重要
肩こり対策で真っ先にイメージするのはマッサージかもしれませんが、実は食べ物も重要です。特定の栄養素が不足すると、筋肉が疲れやすくなったり血流が悪くなったりするおそれがあるので気をつけましょう。
食べ物から必要な栄養素をしっかりとっていれば、肩こりを避けやすいからだづくりができます。紹介した食べ物や飲み物などを参考に、ぜひ改善してみてください。